こんにちは、遺品整理さくらの堀田です。
4月も後半を迎え、過ごしやすい季節となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて今回は、現代社会において誰にでも起こりうる「空き家問題」と、
それに深く関わる「遺品整理」について考えていきたいと思います。
故人が遺された家が空き家となってしまった場合、愛着がある一方で、どのように対応すべきか戸惑う方も少なくありません。
しかし、これらの問題に目を背け、空き家と遺品整理を放置することは、事態をさらに深刻化させる危険性を孕んでいます。
今回は、空き家と遺品整理を放置することで生じる具体的なリスクを解説し、後悔しないための解決策をいくつかご紹介します
遺品整理さくらの口コミです。
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目次
- 放置することで顕在化する空き家のリスク
- 建物の老朽化と倒壊の危険性
- 事例1
- 防犯上のリスクと不法侵入・不法投棄
- 事例2
- 特定空き家への指定と罰則
- 事例3
- 後悔しないための解決策:早めの行動が鍵
- まずは遺品整理から
- 空き家の管理を徹底する
- 空き家の活用方法を検討する
- まとめ
放置することで顕在化する空き家のリスク
亡くなった方の家が空き家になった場合、
精神的な整理がつかない、遠方に住んでいるなどの理由から、なかなか遺品整理や家の管理にまで手が回らないケースは少なくありません。
しかし、空き家を放置することは、様々なリスクを引き起こします。
建物の老朽化と倒壊の危険性
人が住まなくなった家は、急速に老朽化が進みます。
換気が滞ることで湿気がこもり、カビや害虫が発生しやすくなります。
雨漏りが続くと、建物を支える骨組みが腐ってしまい、最悪の場合は家が倒れる危険性もあります。
事例1
愛知県にお住まいのAさん(70代女性)は、5年前に亡くなった父親の一軒家を相続しました。
実家は遠方にあり、仕事も忙しかったため、なかなか片付けに行くことができず放置していました。数年後、近隣住民から「屋根瓦が落ちてきている」「庭木が伸び放題で迷惑だ」という苦情が入り、慌てて業者に連絡したところ、雨漏りが酷く、修繕費用が数百万円に膨れ上がっていました。
防犯上のリスクと不法侵入・不法投棄
管理が行き届かない空き家は、不審者の侵入や不法投棄の温床となりやすいです。
放火のリスクも高まるので、近隣にお住まいの方々にとって大きな不安要素です。
可能であれば、近隣の方々へ空き家の状況を周知しておくことをお勧めします。
「空き家ではあるものの、きちんと管理する意思がある」というメッセージを伝えることで、無用な心配をかけずに済みます。
また、何か異変があった際に連絡をいただける関係性を築くこともできるでしょう。
事例2
埼玉県にお住まいのBさん(60代男性)は、亡くなった叔父の家を相続しましたが、遺品整理が億劫で鍵もかけずに放置していました。
ある日、警察から連絡があり、「不法侵入者が住み着いているようだ」とのこと。
急いで駆けつけると、家の中は荒らされていました。
特定空き家への指定と罰則
適切な管理が行われていない空き家は、自治体によって「特定空き家」に指定されることがあります。
これは、特定空き家に指定されると、固定資産税の優遇措置が解除され、固定資産税が増額するだけでなく、改善命令や行政代執行の対象となる可能性もあります
事例3
福岡県にお住まいのCさん(50代女性)は、亡くなった母親の家を放置。
庭の雑草が伸び放題になり、害虫も発生。
近隣から苦情が出ていたにも関わらず対応しなかったため、市から特定空き家に指定されました。
固定資産税が大幅に増額され、最終的には行政が雑草を刈り取り、その費用を請求されました。
後悔しないための解決策:早めの行動が鍵
空き家と遺品整理の問題は、放置すればするほど複雑化し、解決が困難になります。
後悔しないためには、早めに適切な行動を取ることが重要です。
まずは遺品整理から:故人の想いを整理し、家の現状を把握する
まずは、故人の遺品を整理することから始めましょう。
遺品整理を行うことで、家の中の状況を把握することができます。
貴重品や思い出の品を見つけ出すだけでなく、建物の傷み具合や必要な修繕箇所なども確認できます。
自分たちで行うのが難しい場合は、遺品整理の専門業者に依頼することも検討することをオススメします。
専門業者は、遺品の分別・整理だけでなく、ハウスクリーニングや不用品の処分、リサイクルなども行ってくれます。
空き家の管理を徹底する:定期的なメンテナンスで劣化を防ぐ
遺品整理後も、空き家を放置せずに適切な管理を行うことが大事です。
定期的な換気、清掃、庭の手入れなどを行い、建物の老朽化を防ぎましょう。
遠方に住んでいて管理が難しい場合は、空き家管理サービスもあるので、そうったことも検討するといいでしょう。
空き家の活用方法を検討する:売却、賃貸、リフォームなど
空き家をそのままにしておくのではなく、有効活用することも検討しましょう。
売却、賃貸、リフォームなど、様々な選択肢があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自分たちにとって最適な方法を見つけることが大切です。
売却: 不要な不動産を手放し、現金化することができます。
※ただし、売却には時間と手間がかかる場合があります。
賃貸: 安定した収入を得ることができますが、入居者の募集や管理が必要になります。
リフォーム: 自分たちが住む、または新たな用途で活用することができますが、費用がかかります。
空き家や遺品整理、相続に関する問題は、専門的な知識が必要となる場合があります。
弁護士、司法書士、不動産業者、遺品整理業者など、それぞれの専門家に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
まとめ
空き家と遺品整理の放置は、建物の老朽化、防犯リスクの増大、法的な問題、相続トラブルなど、様々な負の連鎖を引き起こします。
大切な故人の残した家を「負の遺産」にしないためには、先延ばしにせず、早めに一歩を踏み出すことです。
必要であれば専門家の力を借りながら、後悔のない解決を目指してください。
故人の想いを大切にしながら、未来へと繋がる最善の道を見つけることができることを祈っております。