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知っておきたい相続の話~630万円の遺産を巡ってのトラブル~

zaisan-bunpai

こんにちは、遺品整理さくらの堀田です。
今回は相続についてお話をさせていただきます。

この内容はリベラルアーツ大学の両学長という方が配信されている
動画をみて、過去の事例を思い起こした内容になります。

動画:相続対策に関して「よくある3つの誤解」

目次

  1. 相続は決して他人事ではありません
  2. 実際にあった話~遺品整理で思わぬモノが性
  3. 総額630万円の遺産を巡って…
  4. 知って損なし相続その1~相続順位とは?~
  5. 知って損なし相続その2~遺産の分配(法定相続分とは?~
  6. 相続で揉めたご兄弟について
  7. 相続の相談は誰にすればいいの
  8. まとめ~普段からの話し合いが大切~

 

相続は決して他人事ではありません

sozoku-hanasi

遺品整理と相続っていうと
畑違いのように見えますが、実はかなり繋がりが深いのです。
皆様、ご家族で相続の話はしていますか?

“うちには相続するような財産なんてないから”

このようなことを思っていませんか?

国税庁のページによると、平成29年度において相続で所得税の課税対象となった方は
全体の6.7%の人だったようです。
リンク:平成29年分の相続税の申告状況について

意外と少ないなと思われた方もいるのではないでしょうか?
また、相続すると必ず相続税が発生すると思っていた方もいるのではないでしょうか?
後の方で解説しますが、相続=相続税ではないのです。
ある一定以上の金額(不動産などの資産含み)を相続すると相続税がかかる仕組みなっております。

“なーんだ、じゃあやっぽり心配いらないじゃん!”
っと思うかもしれませんね。

ところが、
資産の額が大きくない場合のほうが揉めると言われます。
これは、税理士さんや弁護士さんもあるあると仰っておられました。

私の経験からも、過去に大小様々なケースがありました。
ひとつの例をご紹介させていただきます

※ブログに書いていいよとの了承は得ていますが、
配慮のため少しだけ脚色してあります。

実際にあった話~遺品整理で思わぬモノが~

yukashoken

遺品整理をしていると様々なモノが出てきます。

隠していた通帳や現金、貴金属類、株などの有価証券
一見するとただの皿やツボに見えますが、鑑定に出すと思わぬ値がつくもの…etc

“親父は家にお金なんて残さなかった”

なんと仰っていたご家族がいらっしゃいました
買ったお父様自身も忘れていたのか、それとも残された家族のことを思ってか
株券がでてきたことがございます。

それを仮に現金化すると500万ほどの額になるということが
判明しました。
当然ながらお父様は遺言書などを残されておりません。

すでに、お母様も亡くなられており、
残されたのは息子達(4人兄弟)です。

総額630万円の遺産を巡って…

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お住まいは賃貸で、不動産等はお持ちでなかったのですが
株券の他にも通帳や貴重品なども見つかり総額630万ほどの遺産となりました。

これを、きれいに4等分しましょうで終わればよかったのですが、
これを巡ってのトラブルが起きました。
生前誰が一番家族の面倒をみたかとか、
長男が半分で残りは3人で分けろという無茶苦茶なことがあったようです(汗)
(ちなみに、遺品整理をご依頼されたのは次男様でした)

生前、最後まで寄り添われた方に1番多くの遺産を相続して
ほしいという思いもございます。

しかし、遺言書がなかった場合、
民法により相続できる権利がある人や配分が定められております。

知って損なし相続その1~相続順位とは?~

zaisan-bunpai

相続順位というものがあり、誰が相続人となれるかというのは法律で決まっております。
また、順位付けがされており、
その順番で相続人が決まります。

配偶者(最優先)
第1順位→子
第2順位→親
第3順位→兄弟姉妹

各ご家庭の事情により
多少変わりますが、概ねこのような認識でいいでしょう

通常は、配偶者と第1順位に相続の権利があります。
配偶者の方が他界されていたり、第1順位であるお子様が亡くなられていた場合は
また変わってきます。

リンク:遺産相続の順位と法定相続分を分かりやすい図表で解説!

今回のケースでは、配偶者であるお母様が亡くなられており
お子様4人が相続の権利をもつことになります。

図にしてみました。

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では、誰がどのぐらい相続出来るか決まっているのはご存知ですか?

知って損なし相続その2~遺産の分配(法定相続分)とは?~

ここでまた知っておいて欲しい知識をひとつ
法定相続分という言葉を聞いたことがございますか?

ざっくりいいますと
民法によって誰がどのぐらい相続できるかというのが決まっております。
ちなみに、これは遺言書がない場合で
遺言書があればそれが適用されます。

また、法定相続分というのはあくまで目安であり、
相続の権利をもつ人全員が納得すればどのような配分でもいいのです。
また、全員が納得すれば遺言書の内容も変えることができます。

遺言書を作っておくことも大事です
リンク:【法務局が一生保管】遺言書の保管制度

相続で揉めたご兄弟について

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株券や通帳などは遺品整理の途中で見つかりました。

まだ作業全体が終わったわけではないので、
ご依頼主である次男様が様子を見にこられて、話合いの様子を語ってくださいました。

とてもやつれておられる様子が伺え、
こんなの見つからなければよかったと言っておられました。

相続に関しては、ご家族の問題ですので、
本来私には口をはさむべきではないのですが…
どうしてもその状態を放ってはおけず、
相続の問題に強い弁護士の方をご紹介させて頂きました。
もちろん、勝手に呼ぶわけにはいかないので
了承を得ております。

ちなみに、税に関しての専門は税理士ですが、
相続の話し合い(遺産分割協議といいます)に介入できるのは弁護士さんだけなのです。

話し合いの結果、無事折り合いがつき
遺産分割協議書を作成し、配分について解決されたようです。

相続の相談は誰にすればいいの?

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相続についての相談は誰にすればいいのでしょうか?
そんな疑問にお答えします。

相続税が発生するかも→税理士へ
相続税は発生しないが、様々な手続きを代行して欲しい→司法書士へ
相続について揉めている→弁護士へ

相続税には基礎控除というものがあり
3000万円+相続人の数×600万円が控除されるようになっています。

今回のケースでは
相続人はご兄弟4人なので、
3000万円+600万円×4人で
5400万円まで控除されます

この金額を超えた分に相続税がかかってきます。
超えなければ税金はかかりません。

リンク:相続税の基礎控除額の計算方法

ややこしくてよくわからないって人は
まず相続に強い司法書士さんを訪ねて見るといいです。

その上で、税金が発生するようなら税理士さんへ
トラブルが起きたら弁護士さんへ

各々で出来る分野が違うのです。

まとめ~普段からの話し合いが大切~

 

kazoku

ここまでの金額はまれですが
遺品整理をさせていただくと現金、通帳、証券類、貴金属、骨董品
希少価値の高いおもちゃ
など様々なものに出くわします。

今回の内容は、単のこのようなことがあったよという
内容だけでも良かったのですが、
相続というのは決して遠い存在ではなく、とても身近にあり
かつ正しい知識がないと不幸な結果を招くことにつながってしまいます。

分かりづらいところもあったでしょう
ですが、とても大事なことなので書かせて頂きました。

動画で両学長がおっしゃられていますが、
普段から家族間で話をすることがとても大切です。

遺産の分配を巡って争うことを願う親がどこにいるでしょうか?
そんなんだったら遺産なんて残すんじゃなかった
天国からそう思われるより、
残してよかった(*^_^*)
と言ってもらいたいですね!

少しづつ、出来ることからやっていきましょう!

 

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